
KCF「京都文化会議2026|Kyoto World Culture Forum 2026」への参画にあたり、一般社団法人Feel&Senseは、世界文化遺産・真言宗御室派総本山 仁和寺の奥書院にて、ARTとSATORI《胎蔵界大日如来》を特別展示いたしました。
仁和寺は、光孝天皇の御願を宇多天皇が受け継いで、888年に創建された御寺です。宇多天皇は譲位・出家の後に初代住職となり、この地に祈りを捧げられました。以後、代々皇族が門跡を務め、平安・鎌倉期には門跡寺院として最高の格式を誇りました。
創建時の金堂供養では、空海の弟子・真然が導師を務めたと記録されています。空海の教えと皇室の祈りを受け継ぐ、世界遺産・真言宗御室派総本山 仁和寺。その奥書院で、作品と響きをお届けする機会を賜りました。
通常は公開されない奥書院。その静けさに包まれた空間で、空海を描いた絵の傍らに、本作品をしつらえる機会を賜りました。祈りを受け継いできた場に作品を置き、いのちの始まりを見つめるひとときを、訪れた皆様と分かち合いました。

古の叡智と、
現代の科学が出会う。
《胎蔵界大日如来》は、空海の書と伝わる梵字「阿」と「オン」を、純金の装飾によって、現代に息づく光の祈りとして表した作品です。
本作において「阿」は大宇宙を、「オン」はその大宇宙につながる響きを表しています。中央には、スウェーデンの科学写真家レナート・ニルソンが捉えた「生命のはじまり」の記録を重ねました。
古代の叡智と、現代の科学のまなざし。その二つがアートと響きを通して結び合い、今を生きる私たちのウェルビーイングへ届くことを願っています。
作品に込めた世界観を読む ↗すでにあるつながりを、
体感を通して思い出す。
私たちが本作に託しているのは、大いなる宇宙とすでに一体であるという感覚を、内側から思い出していく体験です。
自らのいのちの始まりにふれ、誰もが内に持つ、深いつながりの感覚を呼び覚ます。AIが知を担う時代だからこそ、音や光、空間を身体で感じる「体感」が、いっそう大切になると私たちは考えています。
その先に訪れる、悟り――大いなる気づき。アートと響きを通して、その扉をひらくことが、ARTとSATORIの願いです。
なぜ今、自分のいのちの始まりと
つながる必要があるのか。
奥書院で交わされた、
響きと対話。
当日は、文化・学術・産業をはじめ、さまざまな分野で活動される皆様に作品をご覧いただきました。奥書院で作品への思いを語り、音を奏でる中で、私たち自身も、これまでの歩みの意味をあらためて深く感じる機会となりました。
この出会いを通して見えてきた新たなビジョンを、これからの創作と体験の場づくりへとつなげてまいります。
貴重な展示の機会をお寄せくださった京都文化会議の主催者の皆様、仁和寺の皆様、ならびにご来場くださった皆様に、心より御礼申し上げます。

- 展示機会
- KCF 京都文化会議2026
Kyoto World Culture Forum 2026 - 会場
- 世界文化遺産・真言宗御室派総本山 仁和寺 奥書院(通常非公開)
- 展示作品
- 《胎蔵界大日如来》/ ARTとSATORI
- 作品制作・参画
- 一般社団法人Feel&Sense
橋本昌彦・橋本さやか - 生命写真
- レナート・ニルソン
- 記録
- 2026年10月の展示
Feel&Sense提供の写真・活動報告をもとに構成
仁和寺の由緒:仁和寺公式「仁和寺について」 / 日本大百科全書・日本歴史地名大系「仁和寺」